【無料配布】【miraculous collectionbox】I WANT YOU TO NOTICE SIDE-M
ミラキュラスレディバグ&シャノアールの2019年書き下ろしになります。 (Twitterフォロワー150人達成記念作品) 無料配布を行うと、どのぐらいの人数の方がDLしていただいたのか正直わかりません。 申し訳ございませんが、『DLしたぉ!』ってことで、お気に入りボタンをぽちっとしていただけると嬉しいです。 【I WANT YOU TO NOTICE SIDE-M】(2019年6月28日書き下ろし) ※Twitter公開作品の為、無料配布作品になります。 DLサイズ:A5、pdf ページ数:34ページ(表紙含む) ※アドリアン視点はhttps://ath-tokyo.booth.pm/items/1421164にて販売しております。 ※現在のところはフォトブック等、書籍化販売の予定はありません。 ※作品がたまったらまとめて販売の可能性があります。その時、作成冊数の目安として、お気に入りボタンの数値で判断させていただきます。 ※イベントにおいての販売も本人の諸事情により行わない予定です。
【I WANT YOU TO NOTICE SIDE-M】の一部
『ニノ!先に教室行ってて!私達遅れちゃうかもしれないって先生に行ってくれると助かるなぁ・・・』 『お・・・おぅ・・・行こうぜ、アドリアン』 アルヤの優しい口調に裏に隠れた強い意志を感じ取ったニノは、アドリアンの肩に腕を回し、教室に行くよう促す。 『ぁ・・・でも・・・マリネット・・・』 アルヤとマリネットの方に顔を振り向かせるアドリアンに、ニノはそっと囁く。 『・・・気付けよ、鈍感』 『気付いてるよ・・・だから心配なんだ』 イラッとしながらニノに答えるアドリアンに、ニノは眉をひそめて言葉を続ける。 『・・・俺が言いたいのは、【それ】だけじゃないぜ』 『・・・わかってるよ』 アドリアンはニノの言葉に反発するように呟いた。 アドリアンはマリネットのことを友達としてみている。 でも、マリネットは友達という視点だけでアドリアンを見ているわけじゃない。 父親からの電話でクラスメイトとのピクニックパーティーを外したことがあった。 その時に、アドリアンはマリネットを褒めた。 褒められたマリネットがアドリアンに対して行った行動は、頬へのキスだった。 マリネットが長く秘めていた(マリネットの態度がバレバレだったので、すでにクラスメイトの女子には知れ渡っていたのだが・・・)アドリアンへの想いはクラス中に広まっただけでなく、アドリアンも自覚することになった。 自覚はしつつも、アドリアンのマリネットへの気持ちは大事な友達の一人という枠から、まだでることはなかった。 『もう・・・肌が白いとこういう時不便ね・・・私だったら、ちょこっと厚塗りすればニノなんて簡単に騙せるのに・・・』 アルヤはマリネットを化粧室の端に立たせて、なんとか目の下に広がるクマを隠そうと必死になっていた。 マリネットはフランス人の父親と中国人の母親のハーフ。 どちらかというと肌の色は白人に近い。 アルヤは両親とも褐色系。 良く言えば、彼女の快活な性格をそのまま肌にも表れたような状態だ。 『ぇ・・・アルヤも泣くことあるの?』 ・・・to be continued・・・