ath-tokyo

【切ない恋はフルーティーな香りを残す】一部拝見w

カガリにはそんなことを、全く言わず、ただ、これは苦い薬なんだ、ほら、良薬は口に苦しと言うだろう？・・・と、脳内で繰り返し呟きながら飲んでいた。 視線を感じ、そちらに顔を向ける。 にぱっと笑い返され、俺も唇を歪ませる。 あぁ・・・可愛い。 苦手なブラック缶コーヒーの味だった口の中が、急にシュガーが混ざったように甘く感じる。あぁ・・・このままキスしたい。 俺は沸き上がる熱い想いを堪えようと、ちょっとだけ・・・奥歯を噛み締めて我慢した。 そんな俺の心境を知ってか知らずか・・・。 太陽の神に愛されたような黄金の髪をふわっと揺らしながら、カガリはまるで妖精のように俺の隣で楽しそうなステップを踏みながら歩いている。 まぁ・・・一緒に歩くことも久しぶりなのだから・・・お互い、心が浮いてしまうのも無理がないと言えば無理がないのだ。 あぁ・・・抱きしめたいし、キスしたいし・・・キス・・・ ・・・to be continued・・・